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犬のきもちと飼い主の思惑 [来夢預かり日記]

■犬のきもちと飼い主の思惑 その壱「幸運君の行く末は」

ボラ活動をしていると、よくこんな相談を受けます
犬を飼えなくなってしまった人がいるのだけれど
 そのワンちゃん引き取って里親探ししてもらえないでしょうか?」

残念ながらcatnapでは『個人の都合』の引き取りはしていないので
きちんと事情を伝え、なんとか里子に出さなくて済む方法を
私なりに提案させてもらいます。

たいていの場合「もう一度頑張ってみるそうです」と返事がきます。
提案と言ってもたいした事を言っているわけではないので、
きっと、困っている飼い主を見て心配した人が大げさに騒いだか
飼い犬の問題行動に悩んだ飼い主が話を聞いてもらって冷静になれた
とかだったのでしょう。
なーんだその程度で良かったと胸をなでおろします。


で、今回はというと・・・・

 一週間前のこと
Aさん「お客さんから相談を受けたのですが、留守番が多く、
    高齢でお散歩にも連れて行けないので里子に出したいそうです」
サザエ「金銭的に余裕のある方のようですからシッターつけてもらったらどうですか?
    8年も飼っているのだからそんな事情で手放さないよう伝えてください」

 数日後
Aさん「言われた通り伝えたのですが、やはり里子に出したいそうです。
    1ヶ月後に家の工事を控えているのでそれまでに・・・」
サザエ「えっ?ダメなら保健所も考えてるのですか?」

あまりの身勝手さに呆れながらも、もしもの事があってはいけないので
説得をするために今日、飼い主の所にAさんと行くことにしました。

事前に聞いていなかったのですが、Aさんは
里子に引き受けても良いかもしれないというBさんを連れてきました。
こうなると話は里子に出すことがメインになります。仕方がないですね。

飼い主とBさんの細かい説明は控えますが、話し合いの結果は、
Bさんが「家族とよく相談してみます」ということになりました。
Bさんは犬の飼育経験がないそうですが、幸い里子に出される犬は
性格も良くて人なつこいのでおそらく問題は無いでしょう。

それでも無駄吠えの多い犬種なのでその習性や必要なケアのこと、
飼い主に対しては、最低限の健康チェックをした上で渡すこと、
必ずトライアル期間を設けることなど、私がcatnapの活動を通して得た知識で
できる限りのアドバイスはしたつもりです。
うるさいと思われようが・・・・。

それと、飼い主にはもしこの話がダメになっても里子に出すまで
工事を延期して手元に置いておくことを約束してもらいました。

このワンちゃん実は息子の犬で、その息子(立派な年齢の人ですが)は
子供にせがまれて買ったそうです。
今では子供が大きくなり犬に見向きもしないので、
そう犬好きではない親が飼育放棄したくなったのでしょう。
全くバカげた話です。

そのワンコの名前、日本語にすると「幸運」ですよ。。。
目の前の人間達が何の話をしているかも知らず
「幸運」君はシッポ振りまくってはしゃいでました。
いつもはお留守番してる時間だから、とっても嬉しかったのでしょう。

それでは、と席を立ったとき私の服に
抱っこしていた幸運君の毛がびっしりと付いていたことが
妙にやるせない気持ちになりました。

無事里子に出て名前通りの再出発ができることを祈るばかりです。
安易な譲渡だけは避けたいので今後の経過を見守りたいと思います。


■犬のきもちと飼い主の思惑 その弐「柴ちゃんの逃走」

やはり今日のこと。
仕事の打合せの帰り道、通りがかりのペットショップにおやつを買いに
路上パーキングに車を止めた時にちょっとした事件が起きた。

柴ちゃんを連れた女性がそのショップに入ろうとしたとたん柴ちゃん逃走!
焦った女性は追いかけて呼び戻すも柴ちゃん知らんぷり。
柴ちゃんは車道にでてしまい、赤信号で止まっていたタクシーが走り出したとき
一瞬ヤバイかもと思ったけれど柴ちゃん無駄に動かなかったので大丈夫でした。

歩道で青ざめる飼い主と、とりあえず車道で踏ん張ってみるサザエ。
(これ以上来るんじゃないよ自動車!って心で叫びながら)
つつつと柴ちゃん正面10m手前まで寄って腰を下ろして
「おいで〜」って呼んだらすっぽりサザエの腕の中に飛び込んできた
よっしゃ♪

カラーを掴んで飼い主に「早くリード付けて下さい!」って言ったら
飼い主さんはハーネス見せて「これ付けてたら抜けちゃったんです」ってオロオロ。

このまま車道を占拠してるワケにもいかず、
仕方がないので咬まれること覚悟で柴ちゃんを抱き上げたら
ギャィーーーーン(この人さらいよ、たすけてーーー)だって。

サザエのか細い腕に歯形が付くこともなく無事逮捕! ほっ。

柴ちゃんの気持ち、たぶんこんな感じだったと思います。
犬が手から離れたことに焦りまくった飼い主は叫びながら追いかける
→→→その行為が不安で追いかけられるから柴ちゃん逃げてみる

こういうときは落ち着いて前を塞ぐ形で犬目線で呼び戻さないとね。
(アジトレ中に興奮して勝手に走り回る利休から学んでみました)
それと普段から呼び戻しの練習もしておかないとね。
(はい、反省!)


■犬のきもちと飼い主の思惑 その参「来夢しゃんご立派!」

実際サザエも保護犬を迎える度に試行錯誤の毎日
実の息子(利休)だってちっとも言うこと聞かないし
来夢しゃんだって・・・・

滑る大理石の床がコワイから歩けないと踏ん張る
08984.jpg

入口の段差がいやだと踏ん張る
IMG_0902.jpg

この光景って昔見たことありません?
そうそう、弱虫の楓さんです
DSC03502.jpg

来夢
お散歩がコワイ、滑る床がコワイ、段差がコワイ、階段がコワイ
まったく同じなんです。

は全てを普通にこなせるようになるまで1ヶ月以上(いや2ヶ月?)かかったけれど
来夢は2週間でほぼクリアです。

それって来夢の方がより優秀だったとかではありませんよ。
可哀想だからと大事にし過ぎてはダメってサザエが学んだ結果かな。
人間の方が気持ちでも行動でもワンコを引き上げてあげないとその先に進まない。
そう思って来夢にはけっこう無理させました。

勇気づけたりなだめてみたり、無視してみたり、脅してみたり(笑)
できたらめちゃくちゃ褒めて喜んで・・・・そんな会話の繰り返しでした。

利休がとってもお世話になっているアジトレのW先生や
来夢をプチしてくださったドッグトレーナーのジョナママさんを見ていると
いつも犬のきもちに立ってワンコ目線で会話してるのです。
お互いを理解し合うってこういうことなんだな〜って勉強になりますし、
特に表現の乏しい来夢には必要な行為に思えました。

その結果
昨日まで出来なかったことが今日出来たら本当に嬉しいですよね!
ワンコミュニケーションって楽しい♪ 
そんな預かりライフを幸せに感じる今日この頃なのです

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コメント 2

ビビ

アドバイスありがとうございました。
この記事を読んで、今回里親募集を出された方を思い出しました。
人それぞれ価値観や考え方は違うと思いますが
自分勝手な理由で簡単に放棄しないで欲しいと思います。

我が家に来たウエスちゃんも
一日、一日と我が家のリズムに慣れて来ているのが
実感できます。
今まではお散歩に出る事も、殆どなかったようですが
リードを見せると玄関に向うようになったり・・・。

今後も、ブログにお邪魔させていただきますね!

by ビビ (2010-06-09 08:30) 

モモパパ

ホント、困った人達がわんこ飼(買)うんじゃないですよね^^;
うちの実家も良く似た構図だったもんな・・・><
by モモパパ (2010-06-13 17:03) 

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